ご尊父とご岳父の違いとは?敬称を用いた弔電の文例も紹介
#お悔やみ・葬儀・法事・法要
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今回は、ご尊父とご岳父の違い、敬称を用いる場面やその他の敬称、役立つ文例について詳しく解説します。亡くなった方を見送る大切な場で敬称の使い方を間違えないように、正しい使い方をここで押さえておきましょう。
■ご尊父とご岳父の違い
ご尊父とご岳父は、どちらも父親に対する敬称です。まずは、ご尊父とご岳父の意味や使い方の違いを見ていきましょう。◇ご尊父とは?
ご尊父(ごそんぷ)は、第三者の実父に対する敬称で、「御尊父」と記載することもできます。
ご尊父という敬称は、自身の父親に対しては使用しない点に注意しましょう。例えば、友人の実父が逝去された場合には、弔電の文章中などにご尊父を使います。
◇ご岳父とは?
ご岳父(ごがくふ)は、義理の父(配偶者の実父)に対する敬称です。「御岳父」とも記載できます。
本来は妻の父親を指す敬称ですが、現在では定義があいまいになっているため、夫の父親に対して使うことも可能です。
■ご尊父・ご岳父の敬称を用いるおもな場面
続いては、ご尊父・ご岳父など、敬称を使用する場面を3つ紹介します。◇口頭・メール
葬儀場でお悔やみの気持ちを伝える際やメールで連絡をする際には、ご尊父・ご岳父などの敬称を用います。
ただし、ご遺族と直接話す際にこれらの敬称を使うと、仰々しくなることがあります。そのため、口頭で弔意を伝えるなら、相手との関係性に合わせて呼び方を変えるとよいでしょう。故人と親交が深い場合は「お父様」と呼ぶほうが、自然に感じられます。
また、目上の方や仕事関係の方に対しては、口頭でも「ご尊父様」を使うことがあります。「ご尊父様」と「お父様」のどちらを使うべきか迷うシーンもあるかもしれませんが、関係性に応じて使い分けてください。
メールでお悔やみを伝える際も、口頭と同様に敬称を使い分けます。メールは本来カジュアルな連絡手段に当たるため、文面が軽くならないように気を付けましょう。
◇弔電
弔電の文章には、敬称を用いるのが基本です。「お父様」「お父上様」という表現も使用可能ですが、一般的に使われるのは「ご尊父様」です。第三者が弔電を送る相手の夫または妻の父親を、「ご尊父様」と呼ぶことも多いでしょう。
ただし、地域によっては、弔電を送る相手の妻の父親を「ご岳父様」と呼びます。地域ごとに、ご尊父とご岳父の使い方が多少異なる点に注意が必要です。
◇喪中はがき
喪中はがきでは「本年○○月 岳父○○が○○歳にて永眠致しました」といった形で「岳父」が使われます。
岳父は本来「妻の父親」を指す敬称であるため、「夫の父親」という意味では使用できず、使いどころが限定されます。
また、第三者に送る喪中はがきで、敬称である「岳父」を使うのは不自然ではないか、という考え方もあるため、喪中はがきでは「義父」を使うことが少なくありません。
■ご尊父・ご岳父以外の敬称
ご尊父・ご岳父以外には、以下のような敬称があります。- 故人の続柄
- 敬称
- 母
- ご母堂様(ごぼどうさま)
お母様(おかあさま)
- 義理の母
- ご岳母様(ごがくぼさま)
ご外母様(ごがいぼさま)
- 夫
- 旦那様(だんなさま)
ご主人様(ごしゅじんさま)
- 妻
- 奥様(おくさま)
ご令室様(ごれいしつさま)
ご令閨様(ごれいけいさま)
- 息子
- ご子息様(ごしそくさま)
ご令息様(ごれいそくさま)
- 娘
- ご子女様(ごしじょさま)
ご令嬢様(ごれいじょうさま)
ご息女様(ごそくじょさま)
- 祖父
- ご祖父様(ごそふさま)
祖父君(おじぎみ)
おじい様(おじいさま)
- 祖母
- ご祖母様(ごそぼさま)
祖母君(おばぎみ)
おばあ様(おばあさま)
- 孫
- お孫様(おまごさま)
ご令孫様(ごれいそんさま)
- 兄
- 兄上様(あにうえさま)
ご令兄様(ごれいけいさま)
- 弟
- ご弟様(ごていさま)
ご令弟様(ごれいていさま)
- 姉
- 姉上様(あねうえさま)
ご令姉様(ごれいしさま)
- 妹
- ご妹様(ごまいさま)
ご令妹様(ごれいまいさま)
- 伯父
(父母の兄) - 伯父上様(おじうえさま)
伯父様(おじさま)
- 叔父
(父母の弟) - 叔父上様(おじうえさま)
叔父様(おじさま)
- 伯母
(父母の姉) - 伯母上様(おばうえさま)
伯母様(おばさま)
- 叔母
(父母の妹) - 叔母上様(おばうえさま)
叔母様(おばさま)
- 甥
- 甥御様(おいごさま)
ご令甥様(ごれいせいさま)
- 姪
- 姪御様(めいごさま)
ご令姪様(ごれいてつさま)
■ご尊父・ご岳父を用いた弔電文例
弔電の文章を作る際は、文例を活用するのがおすすめです。ここでは、ご尊父・ご岳父を用いた文例を紹介します。◇ご尊父を用いた弔電文例
ご尊父様のご逝去の報に接し 心よりお悔やみ申し上げます
ご生前のお姿をお偲びし 悲しみにたえません
心からご冥福をお祈り致します
ご尊父様のご訃報に 謹んで哀悼の意を表します
ご遺族様のお悲しみはいかばかりかとお察し致します
在りし日のお姿を偲びつつ 心よりご冥福をお祈り致します
突然の悲報に接し 驚きを禁じ得ません
ご尊父様と一緒にお酒を飲みながら 語り合ったことが
昨日のことのように思い返されます
どうぞ安らかにお眠りください
ご尊父様の悲報に接し 誠に痛恨の極みです
弔問かなわぬ非礼をお詫びし 謹んで哀悼の意を表します
ご尊父様のご逝去の報に接し 惜別の念を禁じ得ません
ご生前のご活躍 ご功績に敬意を表しますとともに
心よりご冥福をお祈り致します
ご尊父様の訃報に接し 悲しい思いでいっぱいです
遠方のためお別れにも伺えず 残念でなりません
故人が安らかにご永眠されますよう お祈り致します
ご尊父様のご逝去の知らせを受け 大変驚愕しております
ご生前のご厚情に深く感謝申し上げますとともに
謹んでご冥福をお祈り致します
◇ご岳父を用いた弔電文例
ご岳父様のご訃報に接し 謹んでお悔やみ申し上げます
ご遺族の皆様のお力落とし お嘆きを思うと お慰めする言葉もございません
どうか安らかな旅立ちでありますよう 心からご冥福をお祈り致します
ご岳父様のご急逝の報に接し 心よりお悔やみ申し上げます
ご家族の皆様のご傷心を思うと 涙がこぼれます
心より哀悼の意を表します
ご岳父様の悲報に接し 大変驚いております
ご生前のお姿をお偲びし 悲しみにたえません
謹んでお悔やみ申し上げますとともに 心からご冥福をお祈り致します
突然の悲しいお知らせに 茫然としております
ご岳父様の面影が目に浮かび いまだ信じられません
安らかにご永眠されますよう 心よりお祈り致します
ご岳父様の訃報に接し ご家族様のお嘆きいかばかりかと拝察致します
どうかお気持ちを強く持ち ご自愛ください
心よりご冥福をお祈り申し上げます
ご岳父様のご永眠の報に接し お慰めするすべもございません
ご生前のお姿をお偲びし 心よりご冥福をお祈り申し上げます
ご岳父様のご急逝を悼み 心よりお悔やみ申し上げます
幾多のご厚情を受けながら
ご恩返しをすることができず 誠に残念でなりませんが
今はただ 故人のご冥福を祈るのみでございます
■ご尊父とご岳父の違いを理解して、適切に使い分けよう
大切な方との別れは、ある日突然やってきます。ご尊父とご岳父のどちらを使うべきか、別の砕けた表現を使うべきか、とっさの判断は難しいかもしれません。いざというときに迷わずにすむよう、敬称の使い方を押さえておきましょう。弔電を作成する際は、ご尊父・ご岳父の使い方以外にも、覚えておくべきマナーがたくさんあります。マナーを一つひとつ確認する時間がないときは、電報サービスの公式サイトで紹介されている文例を真似するとよいでしょう。
弔電・お悔やみの文例集はこちら
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