弔電をキリスト教式(カトリック・プロテスタント)の葬儀に送る際の注意点

#お悔やみ・葬儀・法事・法要

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弔電を送る際に注意しなければならないのが、故人の宗教が何であるのか、という点です。キリスト教式の葬儀へ弔電を送付する場合、どのような注意点があるのでしょうか。

キリスト教式の場合、カトリック・プロテスタントという宗派についても理解が必要です。本記事では、カトリック・プロテスタントの死生観の違い、弔電における文章作成の注意点、送り方のマナーや文例を紹介します。

■キリスト教(カトリック・プロテスタント)の死生観

日本で多いのは仏式の葬儀であり、キリスト教式に馴染みがない方も少なくないでしょう。

仏式の葬儀では、死は縁起が悪いこと、悲しむべきこととして扱われます。一方でキリスト教式の場合、死は祝福すべきこと、という扱いです。カトリック・プロテスタントのどちらも、「死者の肉体は滅ぶが、いずれ復活する」という考え方は共通しています。

◇カトリックの死生観
カトリックの場合、生前の行いにより死後の行き先が決まるとされます。生前の悪行を神に告白して許しを請うことで、その者は永遠の命を受けるという考え方です。ご遺族は亡くなった方の魂を助けるため、祈りを捧げます。

なお、カトリックの葬儀では通夜と告別式は区別されます。プロテスタントの葬儀よりも儀式的な側面が強く、葬儀の受け入れは洗礼を受けた者に限定される場合が多いでしょう。

◇プロテスタントの死生観
プロテスタントはカトリックと異なり、天国や地獄のような概念がないのが特徴です。死後の状態は神にゆだねられており、カトリックのように生前の罪を告白することはしません。葬儀はご遺族の心を慰めるために行われます。

プロテスタントの場合は、ご遺族の意向に合わせて、葬儀の形式を比較的自由に決められます。キリスト教以外の宗教を信仰している場合でも、プロテスタント式であれば受け入れてもらえる可能性があるでしょう。

■キリスト教式の弔電│文章作成時の注意点

キリスト教式の弔電で文章を作成する際、以下の点に注意しましょう。

◇各宗派にふさわしい言葉を選ぶ
「亡くなること(神の御許に召されること)」について、カトリックとプロテスタントで表現が異なります。カトリック式の葬儀では「帰天(きてん)」、プロテスタント式の葬儀では「召天(しょうてん)」を用いましょう。

◇死を悔やむ表現は使用しない
前述したとおり、キリスト教において死は悲しむことではなく、祝福すべきことです。死は「終わり」ではなく「始まり」と考えるとイメージしやすいでしょう。

仏式の葬儀でよく見られる「ご冥福をお祈りします」「お悔やみ申し上げます」という表現は、キリスト教の葬儀では使用してはいけません。お悔やみの言葉は入れず、天国での平安を祈る言葉、慰めの言葉を用いましょう。

◇他の宗教に関連する表現はNG
キリスト教式の弔電では、仏教用語の使用は控えましょう。

仏教用語の例としては、以下のようなものが挙げられます。

・冥福
・成仏
・供養
・往生 など


日本人としては馴染みのある言葉も多いため、うっかり用いないよう、十分に注意してください。

関連記事:
弔電で用いる「ご冥福をお祈りいたします」の意味とは?使用上の注意点や言い換え表現、文例を紹介

◇忌み言葉を使用しない
ご遺族に対して失礼がないよう、弔電で使用してはいけない忌み言葉を押さえておきましょう。

・重ね言葉(不幸の重なりをイメージさせる言葉)
(例)いろいろ、まだまだ、くれぐれも、重ねて

・繰り返しの言葉(不幸の繰り返しをイメージさせる言葉)
(例)再び、繰り返し、また

・生死を直接イメージさせる言葉
(例)亡くなる、死亡、生きている


■キリスト教式の葬儀に送る弔電のマナー

キリスト教式の葬儀に弔電を手配するなら、送り先や台紙の選び方についても理解しておきましょう。

◇弔電の送り先
弔電は一般的に、葬儀会場に届くように手配します。キリスト教式の場合、葬儀を行う教会に送りましょう。弔電の宛名には、喪主名を記載します。

◇弔電台紙の選び方
故人の宗教に合わせて、弔電台紙のデザインを選びます。弔電台紙にお花が描かれているようなら、そのお花の種類も確認しましょう。

蓮の花の弔電台紙は、仏式の葬儀のみで使われます。キリスト教式の葬儀なら、キリスト教の印象が強い、百合の花のデザインがおすすめです。

故人の宗教がわからないときは、弔電を送付する前に、葬儀社に確認しておくとよいでしょう。宗教を確認できないとき、時間的な余裕がないときには、念のため宗教色のないデザインを選ぶことをおすすめします。

関連記事:
弔電台紙を選ぶときのポイント!台紙の種類と相場を解説

■キリスト教式(カトリック・プロテスタント)の弔電文例8選

弔電の文章には、宗教ごとに細かい決まりがあります。しかし、1から文章を作るとなると、宗教別のマナーを確認するのが大変です。弔電をすぐに送りたいときは、弔電文例を活用するとよいでしょう。

ここでは弔電にそのまま使える、キリスト教式の弔電文例を紹介します。なお、カトリックには「帰天」、プロテスタントには「召天」を使用してください。

○○様と出会えたことを 神に感謝致します
安らかに憩われますよう 心よりお祈り申し上げます

神の御許に召されました○○様の 天国での平安をお祈り致します

御帰天(召天)の報に接し 心から哀悼の意を表します
神の御許にお導きがあらんことを 心よりお祈り致します

主イエス様のお慰めがありますよう 心よりお祈り申し上げます

○○様と出会えた素晴らしき日々に あらためて感謝申し上げます
安らかな眠りにつかれますよう 心からお祈り致します

この度のご訃報に接し 謹んで哀悼の意を表します
安らかなるご永眠を 心からお祈り致します

ご生前に賜りましたご恩 心から感謝致します
故人の天での平安をお祈り致します

突然の昇天の報に接し 謹んで哀悼の意を捧げます
ご家族の皆様のうえに 主イエス様からの慰めと励ましが注がれますよう お祈り申し上げます

その他、キリスト教式で使える文例はこちら

■キリスト教式の葬儀に供花を送ると喜ばれる

キリスト教式の葬儀に参列できないとき、弔電以外に供花を送るのもよいでしょう。仏式の葬儀では、スタンド式の供花を送るケースが多いですが、キリスト教では持ち運びのしやすい、バスケット入りのアレンジメントがよく選ばれます。

なお、スタンド式の供花にあるような、送り主の名前の書かれた立札は不要です。キリスト教式の葬儀の場合、造花・プリザーブドフラワー以外の生花を用意しましょう。

キリスト教式では、葬儀会場ではなく自宅に供花を送る形が主流です。自宅で受け取ったアレンジメントを教会へと持ち込むケースもあります。教会に直接送る場合は、ご遺族や教会に確認してから送りましょう。

関連記事:
供花の相場はいくら?費用目安と宗教別におすすめの花を紹介

■キリスト教式(カトリック・プロテスタント)の葬儀にふさわしい弔電を

キリスト教式の葬儀に弔電を送る際、カトリックとプロテスタントのどちらであるのかを確認しましょう。宗教・宗派によって、適切な言葉や弔電台紙の選び方が異なる点に注意が必要です。

弔電の文章をうまく作れないときは、文例を使うとスムーズです。うっかり仏教用語を使ってしまわないように、キリスト教式の文例を参考にしながら作成するのがおすすめです。

なお、電報サービスのe-denpoなら、キリスト教式の葬儀に送る電報・供花をまとめて送れます。無料会員登録を事前にしておけば、いざというときでも速やかな手配が可能です。

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