家族葬の場合、会社からの弔電は送るべき?注意点や文例も併せて紹介
#お悔やみ・葬儀・法事・法要
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会社から弔電を送る機会があります。
弔電とは、通夜や葬儀に参列できないけれど、お悔やみの気持ちを伝えたいというときに送る電報です。
訃報を受けた際はできるだけ早く手配したいところですが、
一般的な葬儀ではなく、家族葬のケースではどうすればよいのかわからない、
という方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、
「家族葬の場合、会社からの弔電は送るべきなのか」という疑問に答えると同時に、
弔電を送る際の注意点や文例も併せて紹介します。
■最近増えている家族葬とは?
家族葬とは、ご家族やご親族を中心とした、故人と親しい人のみで行う少人数での葬儀のことで、数名~30名ほどで行われるケースがほとんどです。
二世帯・三世帯での同居が一般的で、地域社会とのつながりも密接だった以前と比べて、
現代は核家族化が進み、地域社会とのつながりや付き合い方も変化しています。
その影響を受けて、2000年頃から増加傾向にあるのが家族葬です。
通夜から葬儀・告別式、火葬という流れは一般的な葬儀と同じですが、
家族葬が選ばれる理由は「故人と親しい人のみで、落ち着いてお別れする時間を取りたい」、
「経済的な理由で小規模な葬儀にしたい」、「故人の希望だから」など、さまざまです。
このような背景から、家族葬の場合に会社関係者が参列することは、基本的にはありません。
■家族葬の場合でも、会社や個人から弔電を送るべきか
社員やそのご家族、取引先の関係者などの訃報を受けた場合、一般的な葬儀であれば会社や個人から弔電を送ることが基本とされています。
しかし、家族葬の場合は会社から弔電を送るべきか、送らないほうがよいのか、
と迷うことも多いようです。
そこで、ここでは、家族葬の場合に会社からの弔電はどうするのがよいのかを紹介します。
そもそも、家族葬の場合に弔電は送っていい?
参列者が限られる家族葬の場合は、参列しない方が弔電を送っても問題ないとされています。
つまり、会社関係者が参列しない家族葬の場合、会社から弔電を送っても問題ないということです。
ただし家族葬では、参列者からの香典を辞退されるケースがほとんどなので、
参列しない場合は、原則として香典を渡すことは控えましょう。
どうしても気持ちとして香典を渡したいという場合は、
ご遺族の負担にならないように葬儀が終わってから、お花やお線香などを送るという方法もあります。
その際は、電報や手紙も一緒に送り、「お返しはいらない」ということを記しておきましょう。
ただし弔電辞退の希望があった場合には、尊重する
弔電を送りたくても、ご遺族の意向で辞退される場合もあります。
いくら心のこもった弔電でも、ご遺族の希望を尊重せずに送りつけるのは、
かえって失礼にあたります。
訃報連絡の際に弔電を辞退する旨の申し出があった場合には、
ご遺族の意向にしたがって弔電を送ることは控えましょう。
なお、訃報連絡を直接受けていない場合など、弔電に対するご遺族の意向がわからないときは、
家族葬が行われる会場や、担当する葬儀社に問い合わせて確認することをおすすめします。
■会社から家族葬に弔電を送る場合の注意点
弔電には、さまざまなマナーがあります。ここでは、会社から家族葬に弔電を送るうえでのマナーや注意点を紹介します。
宛名は喪主の方のお名前にする
弔電の宛名は、喪主の名前にするのが基本です。
もし喪主の名前がわからない場合は、葬儀会場に問い合わせ、
日時と喪家名を伝えて確認します。
それが難しい場合には、宛名を「○○家ご遺族様」として手配しましょう。
送り先は、葬儀会場(斎場)が基本
弔電は、通夜や葬儀の席で読み上げられることもあるため、
可能であれば通夜が始まる前に、遅くても告別式には間に合うように手配しましょう。
その際の送り先は、葬儀会場(斎場)とするのが基本です。
オンラインで電報サービスを提供している会社であれば、
依頼から3時間ほどで届けられる電報サービスもあるので、そうしたサービスをうまく利用しましょう。
万が一、弔電が家族葬の日時に間に合わない場合には、
喪主やご遺族の自宅を送り先として手配します。
弔電の文面では忌み言葉を避ける
弔電の文面に忌み言葉を使うのはマナー違反となるため、
死や苦しみを連想させる言葉や、不幸を繰り返すことを連想させる言い回しは厳禁です。
忌み言葉の例としては、次のようなものがあります。
・くれぐれ
・またまた
・再三
・再び
・つぎつぎ
・死ぬ
・落ちる
・数字の「4」「9」など
このほか、神式では「冥福」「供養」という文言は使わないので避けましょう。
キリスト教式では「冥福」「供養」のほか、「成仏」「往生」などがタブーとされており、
仏式では「浮かばれない」「迷う」などが忌み言葉とされています。
忌み言葉を避けた弔電の文例としては、次のようなものが挙げられます。
仏教:ご冥福を心からお祈り致します
神道:御霊の安らかならんことをお祈り致します
キリスト教:心安らかな眠りにつかれますようお祈り致します
お悔やみの気持ちを込めて送る弔電がマナー違反にならないように、
忌み言葉が使われていないことを確認してから手配するとよいでしょう。
■会社から弔電を送る際の敬称一覧と文例
会社から弔電を送る際に、どのような文面がよいのか悩むこともあるでしょう。ここでは、弔電の文面に使われる敬称や文例を紹介します。
弔電の敬称一覧
弔電は喪主宛に送るものなので、故人に用いる敬称は、喪主から見た関係で表します。
それぞれの敬称を一覧で紹介しますので、
弔電を手配する前に確認して間違いのないようにしましょう。
敬称一覧表
父:ご尊父様・お父様・父上様
母:ご母堂様・お母様・母上様
祖父:ご祖父様
祖母:ご祖母様
夫:ご主人様・ご夫君様
妻:奥様・奥方様・ご令室様・ご令閨様
息子:ご子息様・ご令息様
娘:ご息女様・ご令嬢様
会社から送る弔電の文例
会社から送られる弔電はシンプルな文面が好まれるため、凝った文面を考える必要はありません。
凝った文面にしようとして忌み言葉を使ってしまっては、マナー違反の弔電になってしまいます。
会社から送る弔電としてふさわしい基本的な文例を2つのケースにわけて紹介しますので、
ぜひ参考にしてください。
・取引先の方が亡くなった場合
貴社〇〇様のご逝去の報に際し 心よりお悔やみ申し上げます
ご生前の功績を偲びますとともに 謹んで哀悼の意を表します
・自社社員のご家族が亡くなった場合
○○様のご逝去の報に接し 謹んでお悔やみ申し上げます
ご遺族皆様方が 一日も早く心安からな日々に戻れますよう お祈り致しております
なお、電報では句読点は使わずに、
読点が必要な箇所はスペースを空けるようにするのが基本であることも、
覚えておくとよいでしょう。
■まとめ
生活環境の変化により2000年頃から増加傾向にある家族葬は、ご家族やご親族、故人と親しい人のみで行われるため、
数名~30名ほどの小規模であるケースがほとんどです。
家族葬を選ぶ理由はさまざまですが、「故人と親しい人のみでお別れの時間を取りたい」
「経済的な理由で小規模の葬儀にしたい」という方に適した葬儀といえるでしょう。
家族葬では香典を辞退されるケースがほとんどですが、
会社からの弔電は、辞退の申し出がない場合は送っても問題ないとされています。
弔電には、通夜が始まる前か遅くても告別式までに届くように手配する、
忌み言葉を避けた文面にするなどのマナーがありますので、
基本的なマナーを守って送ることが大切です。
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