弔電を浄土真宗の方に送るには?ほかの宗派との違いや文例を紹介
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目次
・仏教には複数の宗派がある
・浄土真宗の特徴│他の宗派との違い
・弔電で使用できない基本の「忌み言葉」の例
・浄土真宗の弔電で使用してはならない言葉
・浄土真宗の弔電文例6選
・【弔電の送り方】故人の宗教がわからないときはどうする?
・浄土真宗の方へ弔電を送る際には、他の宗派との違いに注意が必要
本記事では、浄土真宗の特徴や忌み言葉の種類、役立つ文例などを紹介します。故人の宗教がわからないときの対処法についても説明していますので、これからお悔やみ電報を手配する方はぜひ参考にしてください。
仏教には複数の宗派がある
仏教の宗派として代表的なのは、以下の宗派(日本八宗)です。
・天台宗
・真言宗
・浄土宗
・浄土真宗本願寺派
・浄土真宗大谷派
・曹洞宗
・臨済宗
・日蓮宗
・真言宗
・浄土宗
・浄土真宗本願寺派
・浄土真宗大谷派
・曹洞宗
・臨済宗
・日蓮宗
同じ仏教であっても、宗派ごとに本尊や重視する経典が異なります。また、葬儀で唱えられるお経、焼香の作法にも細かな違いがあります。
◇本願寺派・大谷派とは?
浄土真宗は、浄土宗から派生して生まれた宗派です。浄土宗を開いたのが法然で、その法然の弟子である親鸞が、浄土真宗の開祖になりました。浄土真宗はのちに分裂し、本願寺派と大谷派に分かれています。
浄土真宗本願寺派の本山は「龍谷山本願寺」、大谷派の本山は「真宗本廟東本願寺」です。本願寺派と大谷派で西と東に分かれ、それぞれ「お西さん」「お東さん」との呼ばれ方をしています。
浄土真宗のなかで二派に分かれてはいますが、根本的な教えは同じです。仏壇や仏具に関しては、色合いやデザインに細かな違いがあります。
浄土真宗の特徴│他の宗派との違い
浄土真宗は前述したとおり、数ある仏教の宗派の一つです。しかし、他の宗派と考え方が大きく異なる点を理解しておきましょう。浄土真宗以外の仏教宗派では、人は亡くなったあとに冥土の道を歩み、四十九日が明けて成仏するまで、この世で霊魂がさまようといわれています。
しかし、浄土真宗では、「人は亡くなるとすぐに成仏する(往生即成仏)」という考え方をします。亡くなったあと、すぐに阿弥陀如来に救われて成仏することから、そもそも「霊魂」という概念がありません。霊魂がないため、香典の表書きにも「御霊前」という言葉は使わず、「御仏前」と記載します。また、霊魂の依り代としての役割を持つ位牌も、浄土真宗においては不要です。
浄土真宗に関しては、弔電で使用する言葉にも特徴があります。次章で他の宗派との言葉遣いの違いを説明します。
弔電で使用できない基本の「忌み言葉」の例
弔電のメッセージを作成する際には、忌み言葉(使用してはならない言葉)の種類を確認しておきましょう。忌み言葉を弔電のメッセージに入れたり、葬儀に参列した際に使ったりすると、ご遺族を不快な気持ちにさせてしまいます。常識がない印象をいだかれないようにするためにも、どのような言葉が使用NGであるのか、事前に基本マナーを知っておいてください。
避けるべき表現としては、次のようなものがあります。
・不幸の重なりを思わせる言葉(重ね言葉)
重ねて、重ね重ね、重々、皆々様、いよいよ、いろいろ、くれぐれも、度々、次々、時々、ますます、たまたま、どんどん、まだまだ、またまた、だんだん、わざわざ、みるみる、つくづく
・不幸が続くことを思わせる言葉
引き続き、再び、次に、繰り返し、また
・生死を直接的に表す言葉
死ぬ、急死、死亡、生きていたころ
・不幸を連想させる言葉
四(死)、九(苦)、つらい、苦しい
上記には、日常的に使用する言葉が多数含まれています。弔電のメッセージを作成する際には、忌み言葉を別の言葉で言い換えるとよいでしょう。言い換え例や避けたほうがよい内容について知りたい方は、以下の記事を併せてご覧ください。
関連記事:
弔電で避けるべき「忌み言葉」とは?宗教別の文例も併せて紹介
浄土真宗の弔電で使用してはならない言葉
「ご冥福をお祈り致します」という言葉は、故人の死後の幸せを願う言葉です。仏教の葬儀でよく使われる言葉ですが、浄土真宗の弔電では使用しないようにしましょう。そもそも浄土真宗は「往生即成仏」という考え方であり、死後の世界(冥土)に迷い込んだりしないためです。「故人の宗教は仏教だけど、宗派がわからない」という場合は、「冥福」という言葉の使用を避けたほうがよいでしょう。
関連記事:
弔電で用いる「ご冥福をお祈りいたします」の意味とは?使用上の注意点や言い換え表現、文例を紹介
浄土真宗の弔電文例6選
ここでは、故人が浄土真宗を信仰していた場合の弔電文例を紹介します。○○様のご往生の報に接し 謹んでお悔やみを申し上げます
ご逝去の報に接し 心より哀悼の意を捧げます
ご生前のご厚情に深く感謝するとともに 謹んでお悔やみ申し上げます
○○の突然の悲報に接し 驚きと悲しみでいっぱいです
ご生前のお姿を偲び 謹んで哀悼の意を表します
ご逝去の知らせを受け 驚いております
ご遺族の皆様のお悲しみをお察し申し上げますとともに 衷心より哀悼の意を表します
○○様のご訃報に接し 信じられない思いです
ご遺族様のご愁嘆はいかばかりかと拝察致します
謹んでお悔やみ申し上げます
○○様のご逝去の報に接し 惜別の念を禁じ得ません
遠方のためお別れにも伺えず 残念でなりません
心から哀悼の意を表します
【弔電の送り方】故人の宗教がわからないときはどうする?
訃報を受けたときは、葬儀の日時や場所とともに、故人の宗教や宗派を速やかに確認しましょう。◇文章の書き方
場合によっては、ご遺族に宗教の確認ができなかったり、案内状から判断できなかったりもします。故人の宗教・宗派がどうしてもわからない場合は、無理をせず、宗教に関係なく使える文章を使いましょう。
弔電の文章は、オリジナルの文章を新たに作成しても、電報サービスで紹介されている定型文を使っても、どちらでもかまいません。ご遺族を不快にさせないことが最優先ですので、忌み言葉であるか判断に迷ったときは使わないのが無難です。
なお、キリスト教や神道の場合は、仏教用語の使用ができません。宗教ごとにふさわしい表現、使ってはならない言葉があるので気を付けましょう。
キリスト教と神道の弔電について、詳しくは以下の記事で説明しています。
関連記事:
弔電をキリスト教式(カトリック・プロテスタント)の葬儀に送る際の注意点 押さえておきたい神式の弔電マナー|使用を避けるべき言葉と文例を紹介
◇台紙の選び方
台紙のデザインを決める際は、宗教に関係なく使える台紙を選んでください。仏教であれば、蓮の花などが使われている台紙を選択します。他の宗教を思わせるデザイン(十字架の入っているデザインなど)は、仏教の葬儀では使用を控えましょう。
浄土真宗の方へ弔電を送る際には、他の宗派との違いに注意が必要
仏教には複数の宗派があり、特に浄土真宗においては、他の宗派との違いがあります。浄土真宗にふさわしい言葉、台紙デザインを選択して、ご遺族に対して失礼がないようにしましょう。弔電を送るなら、お花と一緒に送るのもよい方法です。電報サービス「e-denpo」なら、電報やお花を簡単に手配できます。お急ぎの方は、以下の最短お届け時間も併せてご確認ください。
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